健康モーニング No.85
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分から20分間、足を浸すのがよいといわれています。ただし、動脈硬化症、感覚障害をお持ちの方は、症状の悪化、低温やけどの危険があり注意が必要なため、主治医に相談してください。 人工入浴剤、薬湯 人工入浴剤、薬湯 温泉へ行ってみたくても、まとまった時間がとれず、実際は行くことが出来ないことが多いと思います。そこで思い出して頂きたいのが、身近に売られている人工入浴剤です。温泉へ浸かった気分になれる製品、リラックスできる香りや色合いの製品が多く発売されており、利用価値は高いと思います。もちろん温泉そのものの成分ではありませんが、自宅で、しかも手軽に使用できるということで利用している方も多いと思います。人工入浴剤の歴史はすでに長く、研究が重ねられ、明らかな効果があるものもあります。手軽に入手できる人工炭酸泉浴剤は効果が実感できる代表で、循環改善、温熱効果が得られます。 主に皮膚、筋肉、関節、神経などの症状への効果を謳っている製品が多いのですが、美容的な皮膚の保湿、保護作用、湯冷め防止作用などの製品、入浴時の楽しみとしての香りの製品など好みに応じて選ぶことで、自宅に居ながらにして、さまざまな湯を体験できるといえます。 また、伝統的な薬湯にも注目したいものです。しょうぶ湯やゆず湯のように季節の行事として伝えられている湯、漢方薬湯、ハーブ湯のように薬効を持つものなど、多種多様です。ご自身の体質、体調に合わせて利用するとよいと思います。最近のスーパー銭湯などの温浴施設では赤ワイン湯、日本酒湯、海洋深層水湯などの興味を引く湯もあり、入浴に関する話題に事欠かない状況です。 さいごに さいごに 入浴の方法はいろいろで、科学技術の進歩で入浴剤も多種あり、好み、気分に応じて選択できる時代になっています。温泉に行くことが出来ても、出来なくても、寒い季節を乗り切り、病気を遠ざけるための入浴について各自で工夫してみてください。入浴での注意は温泉地での入浴、自宅での入浴ともに必要です。安全な入浴を心掛けて、楽しんで頂きたいと思います。11 KKCヘルスネットワーク No.85(2014. 1) 

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