健康モーニングNO86
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乳がん検診について 皆さん、がん検診を受けられたことはありますでしょうか。今回は乳がん検診について、当センター診療放射線技師でマンモグラフィ検査の担当者から情報提供させていただきます。滋賀事業部 診療放射線技師後藤美千栄、竹山由希子、奥成子<増え続ける乳がん> 最近、テレビのCMや新聞などで、乳がんや乳がん検診について見かけることが多くなったと思いませんか?乳がんは、女性のがんにかかる率1位になっており、年々死亡率が増え続けています。日本では年間約6万人*1が乳がんにかかり、その約1万2千人*2が亡くなっています。特に36歳から60歳までの年齢層のがん死亡原因は、乳がんが一番多くなっています。更に乳がんは、ほかのがんに比べ若い年齢でかかりやすいという特徴があります。乳がんにかかる人は、20歳過ぎから見られはじめ、30代で増え、40歳代後半から50歳前半でピークになっています。その一方で、早期発見が可能で、早期治療で治るがんと言われています。 残念なことに日本では、乳がんに対する関心が低く、受診率も低いのが現状です。 全国の乳がん検診受診率は約30%となっており、滋賀、大阪、兵庫、愛知では、平均を下回っています。また、日米英における乳がん死亡率の比較では日本だけが上昇しています。このことから乳がん検診の大切さがわかります。<乳がん検診-KKCの取り組み-> 「ピンクリボン」という言葉を聞いたことがありませんか?ピンクリボン運動とは、乳がんで悲しむ人をなくすために、「受けよう マンモグラフィ検診 乳がん早期発見で笑顔の暮らし」をモチーフに、世界で行われている乳がん検診啓発活動です。KKCでも毎年10月に、「早期発見・早期診断・早期治療」の大切さを伝えるピンクリボンキャンペーンに取り組んでいます。また、キャンペーン期間の前後はピンクリボンバッチを胸に付けて活動しております。 検診精度の高いマンモグラフィ検診とは、技術力の高い経験豊富な技師が撮影した写真を、高い知識と経験を持つ医師が診断を行う検診です。 KKCでは、精度の高いマンモグラフィ検診のために、施設画像評価の認定*3を取得し、読影医師・撮影技師も認定*3を取得しています。集団検診では、マンモグラフィ検診車輌を有しておりますので、事業所様にお伺いして検診を行い、また、各クリニックでレディースデイを設け、女性が受診しやすい環境にも心がけています。KKCではマンモグラフィは、すべて女性技師が撮影しますので、安心して検診を受けていただけます。<最後に…> 乳がんは、早期発見・早期治療で治るがんです。自分のため、大切な人のために、乳がんに対する関心や知識を深め、ぜひ乳がん検診を受けてください。*1 国立がん研究センターがん対策情報センター 2010年データより*2 国立がん研究センターがん対策情報センター 2012年データより*3 日本乳癌学会を含む6団体により、NPO法人精度管理中央委員会が認定 KKCでは、がん検診として他にもCTによる肺がん検診、経鼻内視鏡又は胃部バリウム検査による胃がん検診、血液検査による腫瘍マーカー測定、乳腺エコーによる乳がん検診、子宮頸がん細胞診等も行なっており、精度向上につきましても日々検討を重ね高水準を維持しています。お気軽に安心して受診していただくことが可能ですので、皆様お誘いあわせの上ご受診頂きますようよろしくお願い致します。医療統括本部 医療技術部健診のすすめ4 No.86(2014. 6) 

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