身長・体重を用いてBMIを算出します。
BMIとは身長と体重から算出される肥満度の体格指数です。
BMI= 体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
腹囲測定はおへその高さで測ったおなかの周りの長さ(cm)で、立った姿勢で、軽く息を吐いた状態で息を止めて測ります。内臓脂肪の蓄積の目安とされ、メタボリックシンドロームを診断する指標のひとつです。
血圧は収縮期血圧(最大血圧)と拡張期血圧(最小血圧)の二つの値で示されます。 収縮期血圧とは、心臓が収縮して血液を動脈に押し出す時に、動脈の壁に加わる圧力のことです。この圧力で血液が全身に送り出されます。拡張期血圧とは心臓が拡張したときの圧力のことをいいます。
尿検査は、尿の中にどのような成分が 出ているか調べる検査です。
尿糖 :糖尿病のスクリーニング
尿蛋白・尿潜血:腎臓障害や尿路感染等の有無
尿比重 :尿の濃縮・希釈力の評価
尿沈査 :腎臓障害や尿路疾患の種類や部位を推定
視力とは、物の存在や形を認識できる能力のことです。
視力検査は、ランドルト環と呼ばれる視標の切れ目の方向を答えていただき、見える最小の視標の値を表します。
聴力とは、音を聞き取る能力のことです。
会話法又は選別聴力検査を行います。
会話法は、日常会話の聞き取りの確認(検査)をします。
選別聴力検査は、低い音(1000Hz)を30dB、高い音(4000Hz)を40dBの音量(音圧ともいう)を片方ずつ聞いていただき、耳の聞こえを調べます。ただし、雇入れ健診の場合は、高い音(4000Hz)を30dBの音量で検査します。
赤血球系:赤血球数(RBC) 血色素量(Hb) Ht(ヘマトクリット)
白血球系:白血球数(WBC)
止血系 :血小板数
ウイルス性肝炎:HBs抗原 HBs抗体 HCV抗体
肝機能:AST(GOT) ALT(GPT) γ-GT(GTP) ALP
総ビリルビン(T-Bil) 乳酸脱水素酵素(LDH)
コリンエステラーゼ(Ch-E)
血清蛋白:総蛋白(TP)アルブミン A/G比
脂質代謝:LDL-ch 中性脂肪(TG) HDL-ch T-ch non-HDL-ch
糖代謝:血糖 HbA1c
膵機能:アミラーゼ エステラーゼ1 リパーゼ
腎機能:尿素窒素 クレアチニン eGFR
尿酸:尿酸(UA)
炎症:CRP
胸部X線撮影は、X線を照射して、胸部の状態を写し出し、肺や心臓、縦隔などを調べる画像診断です。肺がん、肺炎、胸膜炎、気胸、じん肺、肺気腫、心臓・大動脈肺動脈の異常、リンパ節腫大、骨の異常(脊椎や肋骨 の骨折・変形)などが分かります。
心電図検査は、心臓の活動状態を調べる検査で、電気的刺激の伝わり方と、その刺激によって心筋が収縮した際に生じる電気(活動電位)を波形として描いたものです。両手足と胸部に電極を付け検査します。不整脈や心筋障害、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)などが分かります。
眼底検査は、眼底カメラを用いて、目に光を当て、眼球の奥にある網膜や血管、視神経などの状態を調べる検査です。眼科的な所見の他、高血圧や糖尿病などで起こる眼底の出血や動脈硬化の有無・程度が分かります。
健康診断では撮影後の残像が残りにくい無散瞳で行います。
眼球の前方は房水という液体で圧力が保たれており、眼圧検査は、この圧力を測定する検査で、緑内障をはじめとする目の異常を調べるために重要な検査です。直接、目に空気をあて、反射により測定します。
空気が目にあたるので、驚かれて目をつぶってしまわれたりすることがありますが、痛みなどの苦痛はありません。
呼吸機能検査は、息を大きく吸ったり吐いたりして、肺の能力を調べる検査です。肺の働きが順調で十分な換気が行われているかを調べます。正確な結果を得るために、受診する方の努力と協力が大切な検査です。
胃部X線検査は、胃を膨らませる発泡剤とバリウム溶液を飲み、食道から胃や十二指腸の内面を被っている粘膜面を浮かび上がらせて、 異常の有無を調べる画像診断です。胃がんの早期発見が最大の目的ですが、潰瘍(粘膜の掘れ込み)やポリープ(粘膜の盛り上がり)、まれには食道がんがわかります。また、胃や十二指腸のほかに、X線に写る胆石がわかることもあります
※ 下記に該当する方の胃部X線撮影は、当センターでは基本的に実施しておりません。
便潜血(大腸がん)検査は、便に血液の成分が混ざってないかを調べる検査です。大腸ポリープや大腸がんをはじめとする消化管における出血の可能性を調べます。専用の検査キットを使用し、ご自身で便を採取し、提出していただいたものを検査します。
腹部超音波検査は、超音波の性質を利用して、腹部の臓器の状態を調べる画像診断です。肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓、大血管などの臓器を観察し、異常がないか調べることができます。ベットに仰向けになっていただき、ゼリーを塗ったプローブ (探触子)をおなかにあて、検査します。観察部位によっては、 座位や横向きになっていただくこともあります。
まったくの無害で、数分間横になっているだけで苦もなく身体に負担もかかりません。
◉子宮頸がん細胞診検査:
専用のブラシ等で子宮頸部をこすり、 細胞を採取し、顕微鏡にて細胞を調べる検査です。
◉HPV検査:
採取した細胞から、ヒト・パピローマウイルス(HPV)に感染していないかを調べる検査です。
◉マンモグラフィ検査:
乳房専用のX線撮影装置を使った画像診断です。しこりとして手に触れない石灰化も鮮明に写し出します。乳房を圧迫することで、多少の痛みを伴うこともありますが、 乳腺の重なりを減らすことや被ばくを少なくして撮影しています。
◉乳房超音波検査:
乳房にゼリーを塗り、プローブ(探触子)をあて、超音波を利用して観察する画像診断です。痛みがなく被ばくもありません。若年者(20~30歳代)は乳腺量が多いため、マンモグラフィでは判別が難しい場合がありますが、超音波検査では判別可能な場合があります。
上部消化管内視鏡検査は、鼻または口から内視鏡を入れて、リアルタイムで各部位の粘膜を直接、モニターで観察をします。病変の大きさや形、色、出血の有無まではっきりとわかります。胃がんの発見だけでなく、消化管粘膜の様子や色などの変化から、炎症や出血、ポリープや潰瘍などの所見の有無などが分かります。