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コラム

ミラ先生のキンコンカン健康づくり問答!慢性腎臓病(CKD)編

2026.05.21

健診を受けて健康をつくろう!
ケイとミラ先生のキンコンカン健康づくり問答!
慢性腎臓病(CKD)とは

ねえねえ、ミラ先生。

健康診断を受けたら、「慢性腎臓病(CKD)の疑いがあるので経過観察が必要です」と言われたんだ。あまり聞いたことがない病気なんだけど、CKDってどんな病気なの?

ケイさん、それは少し不安になったね。では、まず腎臓について説明しよう。

腎臓は、そら豆のような形をした、握りこぶしくらいの大きさの臓器だよ。腰のあたりに左右1つずつあって、血液をきれいにする大切な働きをしているんだ。

腎臓って、体の老廃物を尿として出すところだよね。

その通り。腎臓の大きな役割は、血液中の老廃物や余分な水分をろ過して、尿として体の外に出すことなんだ。でも、それだけではないよ。腎臓には、次のような大切な働きもあるんだ。

【腎臓の働き】

  • 血圧を調整する
  • 体の水分や塩分、電解質のバランスを整える
  • 血液を作るホルモンに関わる
  • 骨を健康に保つ働きを助ける

つまり腎臓は、体の中の「浄水場」であり、「バランス調整役」でもあるんだね。

へえ~そうなんだ。腎臓って、尿を作るだけじゃなくて、体全体を支える大事な臓器なんだね。

そうなんだ。CKD、つまり慢性腎臓病は、腎臓の働きが慢性的に低下している状態のことをいうんだ。

健康な腎臓では、血液をろ過するフィルターがしっかり働いている。ところが、そのフィルターが傷んでくると、老廃物を十分に出せなくなったり、本来は体に必要なたんぱく質が尿に漏れ出たりするんだ。さらにCKDが進むと、血圧が高くなったり、貧血になったり、骨が弱くなったりすることもある。また、CKDの人は、心筋梗塞や脳卒中など、心臓や血管の病気にもなりやすいことが知られているんだよ。

CKDは腎臓だけの病気ではないんだね。症状がないまま進んで、心臓や血管にも影響することがあるんだ。ところで、日本にはCKDの患者さんはどれくらいいるの?

日本では、CKDの患者さんは約1,480万人いると推定されているんだ。これは、成人のおよそ7~8人に1人にあたると言われているよ。

つまりCKDは、決して珍しい病気ではなく、いわば「国民病」の一つなんだ。ただし、初期には自覚症状がほとんどないため、自分がCKDだと気づいていない人も多いんだよ。

そんなに多いんだ!でも、私の周りでは「CKDで治療している」という人をあまり聞かないなあ。

それは、CKDが初期にはほとんど症状を出さないからなんだ。そのため、「隠れ腎臓病」と言われることもあるよ。CKDが進行してくると、次のような症状が出ることがある。

【進行したCKDの症状】

  • 足や顔がむくみやすい
  • 血圧が高くなる
  • 疲れやすい
  • 息切れしやすい
  • 食欲が落ちる

ただし、これらの症状が出たときには、すでに腎臓の働きがかなり低下している場合もあるんだ。だから、症状が出る前に、健診で早く見つけることがとても大切なんだよ。

今は何も症状がないけれど、安心しすぎてはいけないんだね。ところで、CKDの原因は何なの?薬を飲めば治るの?

CKDの原因はいろいろあるよ。代表的なものには、次のようなものがある。

【CKDの原因】

  • 加齢
  • 肥満、メタボリックシンドローム
  • 糖尿病
  • 高血圧
  • 脂質異常症
  • 喫煙
  • 過度の飲酒
  • 運動不足
  • 血縁者に腎臓病の人がいる
  • 鎮痛薬など一部の薬の使いすぎ
  • 腎炎などの腎臓そのものの病気

特に、糖尿病や高血圧はCKDと深い関係があるんだ。血糖や血圧が高い状態が長く続くと、腎臓の細かい血管が傷み、腎臓の働きが低下しやすくなるんだよ。

生活習慣病と腎臓は関係が深いんだね。

その通り。CKDの予防や悪化予防には、生活習慣の見直しがとても大切なんだ。具体的には、

【CKDの予防・悪化予防】

  • 塩分をとりすぎない
  • 食べすぎに注意する
  • 適度に体を動かす
  • 血圧を管理する
  • 血糖を管理する
  • 禁煙する
  • お酒を飲みすぎない
  • 十分な睡眠をとる
  • 健診を定期的に受ける

といったことが大切だよ。
また、CKDの状態によっては、血圧を下げる薬、尿蛋白を減らす薬、糖尿病の薬などを使うこともある。大切なのは、自分の腎臓の状態を知り、医師と相談しながら対策を続けることなんだ。

CKDは、生活習慣を改善すれば予防や悪化予防につながるんだね。でも、CKDはどうやって調べるの?

CKDは、主に尿検査と血液検査で調べることができるよ。多くの場合、毎年の健康診断でも確認できるんだ。
まず大切なのが、尿検査の「尿蛋白」だよ。腎臓のフィルターが傷んでくると、本来は体に必要なたんぱく質が尿に漏れ出ることがあるんだ。そのため、尿蛋白が出ていないかを見ることは、腎臓の状態を知る大切な手がかりになるんだよ。

尿蛋白が出ていると、腎臓のフィルターが傷んでいる可能性があるんだね。

そうだね。もう一つ大切なのが、血液検査で分かる「eGFR」という数値だよ。
eGFRは、腎臓がどれくらい老廃物をろ過できているかを示す目安で、血液中のクレアチニンという老廃物の値などをもとに計算されるよ。CKDの人はこの値が低下するんだ。健診結果の「腎機能」の項目にeGFRがあるので、ぜひ確認してみよう。

尿蛋白とeGFRを見ればいいんだね。具体的にはどんな場合に注意が必要なの?

次のような場合は、CKDの可能性があるので、医療機関で相談するとよいよ。

【医療機関で相談】

  • 尿検査で尿蛋白が陽性、たとえば1+、2+、3+と書かれている
  • 血液検査でeGFRが60未満になっている

ただし、1回の検査だけでCKDと決まるわけではないんだ。尿蛋白やeGFRの低下が3か月以上続いているかどうかを確認することが大切なんだよ。だから、健診で「尿蛋白が出ている」「eGFRが低い」と言われた場合は、自己判断せず、医療機関で相談してみよう。

よく分かったよ。CKDは日本人に多い病気だけれど、初期には自覚症状が少ないんだね。だから、定期的に健診を受けて、尿蛋白やeGFRを確認することが大切なんだ。
それに、CKDを放っておくと、腎臓の働きがさらに悪くなるだけでなく、心臓や血管の病気にもつながることがあるんだね。

その通り。CKDは、早く気づいて、早く対策を始めることが大切なんだ。健診で異常を指摘されたときは、「症状がないから大丈夫」と思わずに、医療機関で相談しよう。
そして、血圧、血糖、体重、食事、運動、禁煙など、できることから少しずつ見直していくことが大切だよ。

ケイも最近少し太ってきたし、血圧も高めなんだ。これをきっかけに、生活習慣を見直してみるね。症状がなくても、毎年の健診もきちんと受けるよ。
ありがとう、ミラ先生。

どういたしまして。腎臓は、毎日黙って働いてくれている大切な臓器だよ。だからこそ、健診で早めに変化に気づいて、腎臓を長く守っていこうね。

慢性腎臓病(CKD)まとめ

  • CKDは日本人に多い病気だが、初期には自覚症状が少ない。健診でたんぱく尿や血液検査(eGFRの低下)で指摘されることが多い。
  • CKDを放っておくと、腎臓の働きがさらに悪くなるだけでなく、心臓や血管の病気にもつながる。
  • 健診で異常を指摘されたときは、「症状がないから大丈夫」と思わずに、医療機関での相談が必要。
  • そして、血圧、血糖、体重、食事、運動、禁煙など、できることから少しずつ見直していくことが大切。
よくできました!

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