
2026.08.21
~今からでも遅くない。何度失敗してもいい。~
「そろそろやめないと・・・」と言いながらも、気づけば火をつけている。また、過去に何度も禁煙に挑戦しては挫折し、「自分は意志が弱いから」と諦めていませんか?
しかし、禁煙に失敗するのは、あなたの意志が弱いせいではありません。タバコに含まれるニコチンは、非常に強力な 「依存性薬物」 だからです。最新の知見とともに、新しい一歩を踏み出してみませんか?
現在、日本の喫煙者の多くが「加熱式タバコ」へと移行しています。また、最近ではオーラルタバコや水タバコ(シーシャ)などの新しいタイプのタバコも広まってきています。「煙が出ないから害が少ない」「周りへの迷惑がかからない」などと思われがちですが、ここに大きな落とし穴があります。
受動喫煙(二次喫煙)への対策が進む中、新たに問題視されているのが「三次喫煙」です。タバコの煙が消えた後でも、壁紙やソファ、そして喫煙者の衣服や髪の毛には有害物質が残留します。これらを吸い込んだり触れたりすることで起こる健康被害を指します。

「家族のために外で吸っている」という方でも安心はできません。喫煙後、約45分※1は吐く息からも有害物質が出続けます。衣服に残留したニコチンは空気中の成分と反応して強い発がん物質に変化し、長期間にわたって空間に留まります。
特に、床を這い回る乳幼児や室内飼いのペットにとっては深刻なリスクとなります。
※1 出典:2007年 厚労科研分担報告書「受動喫煙対策にかかわる社会環境整備についての研究」
「何年も吸ってきたから今さら…」と思う必要はありません。禁煙の効果は、禁煙を始めた瞬間から体は回復を始めます。
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20分後 血圧と脈拍が正常に近づき、手足の温度が上がる
24時間後 心臓発作のリスクが低下する |
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| 数日後 味覚や嗅覚が改善する。歩行が楽になる。 | ![]() |
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1ヵ月~9ヵ月後 咳や痰が減り免疫力が回復する。スタミナが戻る。 1年後 肺機能が改善 2~4年後 心疾患のリスクが35%減少する。 |
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| 10~15年後 病気にかかるリスクが非喫煙者のレベルまで近づく | ![]() |
※2 出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「禁煙の効果」より
「1日20本から、まず5本に減らそう」「とりあえず、ニコチンやタールの少ないタバコに変えよう」という方法は、実は脳にとって一番つらいやり方です。本数を減らすと次の1本までの「吸いたい衝動」という苦しみを引き延ばすことになります。少ない本数から、無意識のうちに「深く吸い込む」「根元までギリギリ吸う」ようになり、体に取り込む有害物質の量は劇的には減りません。
「煙が出ないから体に良さそう」「加熱式を経て最終的にやめよう」というステップもおすすめできません。加熱式タバコにも、しっかりニコチンが含まれているため、依存症の解決にはならず、結局ダラダラと吸い続けてしまいます。
禁煙開始日をカレンダーに書き込んだり、周囲の家族や職場の同僚に「禁煙する!」と宣言する。

手元に誘惑がある状態では離脱症状(禁断症状)の壁を越えられません。残っているタバコ、ライター、灰皿、デバイスなどすべてゴミ箱へ処分しましょう。

タバコを強烈に吸いたくなる波は、長くても3~5分しか続きません。この数分をやり過ごすための「代わりの行動」をあらかじめ決めておきます。
| たばこを吸いたくなる場面 | 代わりになる行動 |
|---|---|
| 朝起きてすぐ | すぐに顔を洗う |
| 食事の後 | 歯磨き |
| コーヒーと一緒に | コーヒーを紅茶に代える |
| 出勤中・帰宅時の車の中 | 大声で歌う、深呼吸 |
| 仕事の休憩時間 | 職場の人に禁煙宣言をする |
| アルコールとともに | 冷水を一緒に置いておき、吸いたくなったら飲む |

禁煙外来を利用し、禁煙治療で5回の診察全てを受けた人は、約75%※3が禁煙に成功しています。医療の力を借りるのが最もスマートで確実な選択です。
※3 出典:国立がん研究センター がん情報サービス「禁煙治療」
禁煙治療に保険が使える医療機関はこちら
http://www.jstc.or.jp/modules/diagnosis/index.php?content_id=1(日本禁煙学会)
離脱症状(禁断症状)は禁煙後 2~3日をピークに10~14日ごろまでと言われています。
2週間の壁を乗り越えましょう!
【お知らせ】
2020年度から、加熱式たばこ使用者も、一定の条件を満たせば健康保険による禁煙治療の対象です!
禁煙の失敗は、むしろ 「成功へのステップ」 です。
<データ> 禁煙の平均挑戦回数は3~4回
(平成15年の国民健康・栄養調査より)
多くの元喫煙者が、数回の挫折を経て完全な禁煙に成功しています。
過去の失敗は「自分がどんな状況で吸いたくなるのか」を知るための貴重な分析データになります。
参考:厚生労働省 生活習慣病などの情報(e-ヘルスネット)