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2013年版(平成24年度)事業年報発刊にあたって

 年の瀬も迫った中、本年はアベノミクス、あるいは東京オリンピック招致、それに東北楽天イーグルスの日本シリーズ制覇に沸いておりますが、その好況が皆様方の事業に表れておりますでしょうか。まだまだ、事業環境が厳しいとの声も多数伺っております。そのような皆様の事業の発展に少しでも役立てるよう、本年も年報を発刊させていただきます。
 今回の年報では、通常の健康診断の判定が測定数値の絶対的評価になっていることに対し、測定させていただいた受診者の中でどのあたりのレベルに位置するのか、健診結果を相対的にご理解いただけるよう、「健康ランキング」というソフトを添付しました。ご活用いただければ幸甚です。
 KKCでは画像診断の精度向上のため、各地に点在する専門医による読影判定を可能とする、「KKCデジタル読影ネットワーク」を構築して参りましたが、本年度より、胸部エックス線検査において、前回撮影画像に本年の撮影画像を重ねて引き算し、その差異を画像上に表現する「経時差分画像(サブトラクション)」技術を活用した画像診断を開始しました。所見率さらには緊急連絡等、精度向上に貢献するものと考えております。また、厚生労働省の提唱する『がん対策推進基本方針』に基づく、「がん検診受診率50%以上」の目標達成に向けた活動として、乳がんについては、KKCオリジナルの『ピンクリボンバッジ』を全役職員が胸元等に付け、『ピンクリボンキャンペーン』を展開しております。肺がんについても、マルチスライスCT検診車を導入し、「いつでも、どこでも受診できる肺がん検診」を可能にし、肺がん検診撲滅に向けた『パールリボンキャンペーン』も開催予定です。さらに受診の利便性を図るため、本年1月にはウエルネス神戸健診クリニックを神戸三ノ宮駅前に移転し、リニューアルオープンしました。
 このような、ハード面の充実に加え、昨今の情報セキュリティの安全確保から、個人情報の管理手法を平成25年8月より国際標準化機構(International Organization for Standardization)が定める情報セキュリティマネジメントシステム(ISO/ICE27001)で運用することとしたほか、医療従事者はもとより、健康管理事業に関わる職員すべての医療知識や技術向上を目指し、KKC技術研修センターで日々研鑽を積んでおります。
 以上、これからもKKCをご利用いただき、事業場の健康管理の向上が図れることを心よりお祈り申し上げ、年報発刊のご挨拶とさせていただきます。
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