II.血液検査項目(機能別)について

13) 血清総蛋白検査(図表J1-9-13):TP

受診者数:95,607人(男性65,356人、女性30,251人)、
有所見率:0.2%(男性0.2%、女性0.3%)

 平均値(J1-7-22)は加齢とともに僅かに低下する傾向が読みとれる程度で、大きな年齢的変動や男女差はありません。低蛋白血症は重い肝臓病で肝臓の蛋白合成が障害されたり、病気や飢餓のせいで充分な栄養が摂れない場合などで生じることがあります。一方、高蛋白血症は単クローン性高γグロブリン血症や多発性骨髄腫などの稀な病気で見られる所見で、就労者では極く僅かです。

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