II.血液検査項目(機能別)について

9) 糖代謝検査(図表J1-9-9):血糖、HbA1c、1.5AG

受診者数:534,175人(男性349,386人、女性184,789人)
有所見率:9.5%(男性11.2%、女性6.2%)

 有所見者には血糖値が60mg/dl以下の低血糖の人も含まれますが、就労者の中で低血糖を起こす病気や状態の人は、高血糖の人に比べて無視できるほど少数です。有所見率は男女とも高年齢層ほど高く、すべての年齢層で男性が女性を上回ります。中年以降での上昇は顕著で、50歳台前半までは女性の2倍以上で推移し、40歳代後半からは10%を、60歳台後半では30%近くにのぼります。有所見率は前年度より0.1%(男女とも0.3%)上昇しています。
 血糖値やHbA1cの平均値(図表J1-7-15:血糖、図表J1-7-16:HbA1c)も、加齢とともにほぼ上昇の一途をたどっています。いずれもすべての年齢層で平均値は男性が女性を上回っています。1,5AGの平均値(図表J1-7-17) は50歳台後半を除きほぼすべての年齢層で男性の値が女性を上回ります。受診者数が少なく、明確な評価は困難です。

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