I.一般検査

11) 眼圧検査(図表J1-8-12

受診者数:9,050人(男性6,709人、女性2,341人)
有所見率:0.3%(男性0.4%、女性0.1%)

 有所見率は一般に男性が女性より高い傾向がありますが、男女とも低率で、平均値とともに年齢的にも一定の傾向を認めません。眼圧を測る目的は緑内障の早期発見ですが、高眼圧性緑内障よりも発症率が高い常眼圧性緑内障の発見には役立ちません。また眼圧は一日の間にもよく変動しますので、一度限りの検査では高眼圧を見逃す恐れもあります。しかし緑内障では眼底の視神経乳頭が陥凹することが多く、これは眼底検査でチェックできますし、また緑内障の重要な兆候である視野狭窄については、新しく開発された視野計を用いて、比較的簡便に短時間で確かめる方法も普及してきています。緑内障とそれによる中途失明は増える傾向にありますので、眼底・眼圧・視野の3検査を合わせて早期発見に努めることが今後益々重要になるでしょう。

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