6.付表

(付表1)判定区分

●視力(遠方)
左 \ 右 0.1以下 0.2〜0.6 0.7以上 測定不能(視力喪失)
0.1以下 要精密検査 要精密検査 要精密検査 要精密検査
0.2〜0.6 要精密検査 要経過観察 正常範囲内 要経過観察
0.7以上 要精密検査 正常範囲内 正常範囲内 健康者扱い
測定不能
(視力喪失)
要精密検査 要経過観察 健康者扱い 健康者扱い

●聴力(オージオメーター)
左 \ 右 聴力喪失 1000Hz所見なし
4000Hz所見なし
1000Hz所見あり
4000Hz所見なし
1000Hz所見なし
4000Hz所見あり
1000Hz所見あり
4000Hz所見あり
聴力喪失 健康者扱い 健康者扱い 要経過観察 要経過観察 要経過観察
1000Hz所見なし
4000Hz所見なし
健康者扱い 正常範囲内 要経過観察 要経過観察 要経過観察
1000Hz所見あり
4000Hz所見なし
要経過観察 要経過観察 要精密検査 要経過観察 要精密検査
1000Hz所見なし
4000Hz所見あり
要経過観察 要経過観察 要経過観察 要精密検査 要精密検査
1000Hz所見あり
4000Hz所見あり
要経過観察 要経過観察 要精密検査 要精密検査 要精密検査

●聴力(会話法)
左 \ 右 聴力喪失 1000Hz所見なし 1000Hz所見あり
聴力喪失 健康者扱い 健康者扱い 要経過観察
1000Hz所見なし 健康者扱い 正常範囲内 要経過観察
1000Hz所見あり 要経過観察 要経過観察 要精密検査

●血圧
最小 \ 最大 119oHg
以下
120oHg〜
129oHg
130oHg〜
139oHg
140oHg〜
149oHg
150oHg〜
159oHg
160oHg〜
179oHg
180oHg
以上
79oHg以下 正常範囲内 正常範囲内 要経過観察 要精密検査 要精密検査 要精密検査 要医療
80〜84oHg 正常範囲内 正常範囲内 要経過観察 要精密検査 要精密検査 要精密検査 要医療
85〜89oHg 要経過観察 要経過観察 要経過観察 要精密検査 要精密検査 要精密検査 要医療
90〜94oHg 要精密検査 要精密検査 要精密検査 要精密検査 要精密検査 要精密検査 要医療
95〜99oHg 要精密検査 要精密検査 要精密検査 要精密検査 要精密検査 要精密検査 要医療
100〜109oHg 要精密検査 要精密検査 要精密検査 要精密検査 要精密検査 要精密検査 要医療
110oHg以上 要医療 要医療 要医療 要医療 要医療 要医療 要医療

※判定基準:日本高血圧学会 高血圧治療ガイドライン(2009)に準拠

(付表2)有所見基準表

項目 単位 有所見基準(集計基準)
血圧検査 血圧1) (mmHg)   (最大血圧)140以上または(最小血圧)90以上
赤血球検査 赤血球数 (×104/mm3) 男性 349以下または600以上
女性 319以下または530以上
血色素量 (g/dl) 男性 10.0以下または20.0以上
女性 10.0以下または18.0以上
白血球検査 白血球数 (×102/mm3)   29以下または95以上
血小板検査 血小板数 (×104/mm3)   5.0以下または80.0以上
肝機能検査 GOT(AST) (IU/l)   51以上
GPT(ALT) (IU/l)   46以上
γ-GTP(JSCC) (IU/l)   100以上
血中脂質検査 LDL-ch (mg/dl)   59以下または160以上
HDL-ch (mg/dl) 39以下
中性脂肪 (mg/dl)   34以下または300以上(空腹)
34以下または380以上(食後4hr未満)
34以下または360以上(食後4hr超〜5hr)
34以下または340以上(食後5hr超〜9hr)
34以下または300以上(食後9hr超)
T-ch (mg/dl)   139以下または240以上
血糖検査 血糖 (mg/dl)   60以下または110以上(空腹)
60以下または150以上(食後2hr以下)
60以下または130以上(食後2hr超〜3hr)
60以下または120以上(食後3hr超〜4hr)
60以下または110以上(食後4hr超)
HbA1c (%)   5.5以上(日本糖尿病学会値:JDS値)
5.9以上(国際標準値:NGSP値)
尿酸検査 尿酸 (mg/dl)   8.0以上
腎機能検査 尿素窒素 (mg/dl)   26.0以上
クレアチニン2)
(酸素法)
(mg/dl) 男性 1.30以上
女性 1.00以上
膵機能検査 アミラーゼ (IU/l)   145以上
リパーゼ (IU/l)   100以上
エラスターゼ (ng/dl)   301以上
肥満度 BMI     25以上
尿検査 蛋白     (+)以上 ただし生理中を除く
    (+)以上(空腹)
潜血     (+)以上 ただし生理中を除く
胸部X線検査       胸部(肺)及び(心臓)のどちらかの判定が「要精密検査」以上
*(肺)(心臓)それぞれについても「要精密検査」以上
胃部X線検査       「要精密検査」以上
眼底検査       「要精密検査」以上
心電図検査       「要精密検査」以上
便潜血反応
(免疫学的検査法)
      「疑陽性」以上
乳がん検診       「要精密検査」以上
注)本表は「有所見」とする集計基準を示すもので、基準値(いわゆる正常値)とは異なります。
≪基準設定の参考資料≫
1)日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン(2009)
2)人間ドック判定・指導ガイドライン作成委員会会告(2010.9)

(付表3)心電図検査判定区分

 有所見正常範囲内  経過観察(単独所見)
133 低電位(四肢誘導+胸部誘導) 713 異常Q波、QS波
142 QT短縮  815 高度な頻脈
151 右胸心(他に無所見) 816 高度な徐脈
171 ST上昇 842 心室性期外収縮(散発)
181 中隔性Q波を欠くV6 845 上室性期外収縮(頻発)
204 高度の右軸偏位 891 副調律
205 高度な左軸偏位  要医師指導
206 SISIISIIIパターン 141 QT延長
301 左室高電位(304左室肥大の疑いを含む) 306 右室肥大
401 PQ(PR)短縮(LGL症候群を含む) 314 両室肥大
501 不完全右脚ブロック 315 左室肥大
503 間欠性右脚ブロック 413 II度房室ブロック(MobitzII型)
511 左脚前枝ブロック 414 II度房室ブロック(2:1)
631 軽度ST低下 415 完全房室ブロック
641 陰性U波 505 完全左脚ブロック
701 R波増高不良 521 両脚ブロック
803 異所性上室性調律 532 3枝ブロック
804 房室干渉解離 551 Brugada型波形
805 移動ペースメーカー 621 陰性T波
841 上室性期外収縮(散発) 633 ST−T異常
 要経過観察 790 心筋梗塞
182 SIQVTV 846 心室性期外収縮(頻発)
183 V2、3の大きな陽性U波 851 洞房ブロック
307 左房負荷・肥大 861 上室性頻拍
308 右房負荷・肥大 862 PACショートラン
402 WPW症候群 863 心室性頻拍
410 PQ(PR)延長(=I度房室ブロック) 864 PVCショートラン
412 II度房室ブロック(WenCkebACh型) 865 心室調律
421 人工ペースメーカー 871 心房細動
502 心室内伝導遅延(心室内ブロック) 872 心房粗動
504 完全右脚ブロック 881 確定できない不整脈
512 左脚後枝ブロック 892 洞不全
611 平低T波 893 多源性心房頻拍
632 ST低下 894 QT間隔変動
642 V1〜3のε波 895 電気的交互脈

(付表4)胸部(肺)X線検査 判定区分

健康者扱い ・明らかな石灰陰影あるいは繊維性変化などで精査や治療を必要としないと判定できるもの
要経過観察 ・陳旧性の肺結核や過去の炎症後の変化と考えられるが、活動性病変の可能性を完全に否定できないもの
・乳頭陰影、肋軟骨の化骨、胸膜肥厚、骨や血管の重なり等と考えられるが、病変の存在を完全に否定できないもの
要精密検査 ・要経過観察だけでは不十分と判断され、放置された場合悪化する可能性が考えられるもの
・異常所見を認め、精密検査の必要があるもの、または治療を要するもの

(付表5)胃部X線検査 指導分類

要経過観察 ・所見は認められるが重大なものではなく、症状が出なければ翌年の検診までこのままでよいと考えられるもの 
要医師相談 ・病歴(治療中を含む)から、前回所見と同じ病変と判断され、今回は主治医に相談を進めるべきと判断されるもの 
(精検実施の要否を含む)
要精密検査 ・要経過観察だけでは不十分と判断され、放置された場合悪化する可能性が考えられるもの
・異常所見を認め、精密検査の必要があるもの、または治療を要するもの

(別表)メタボリックシンドロームの判定基準

  • ※メタボリックシンドロームにおける対象外とは、メタボリックシンドローム判定基準に必要な検査がすべて揃っていない方。
  • ※特定保健指導における非該当とは、(1)服薬中の方(2)階層化に必要な項目がすべて揃っていない方(3)妊娠中の方
前のページに戻る