II.血液検査項目(機能別)について

1) 白血球数算定(図表J1-9-1

受診者数:330,767人(男性235,615人、女性95,152人)
有所見率:5.1%(男性5.7%、女性3.7%)

 所見の多くは白血球増多(95×102/mm3以上)で、白血球減少(29×102/mm3以下)は少数です。有所見率は30歳台以降すべての年齢層で男性が女性より高く、特に30歳台後半から60歳台後半ではその差が顕著です。白血球数の平均値(図表J1-7-1)にも同様の傾向を認めます。白血球数に男女差はないとされますが、これが見られるのは、主に喫煙の影響でしょう。白血球数は食事や運動などの影響で変動しやすいので、他の検査所見や身体状況を考え合わせて総合的にその意味を判断する必要があります。

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